概要
ソ連がフィンランドに侵攻したが、マンネルヘイム元帥率いるフィンランド軍の頑強な抵抗に遭い、予想外の大損害を被った。スオムッサルミの戦いではソ連軍2個師団がフィンランド軍に包囲殲滅された。最終的にモスクワ講和条約でフィンランドは領土の約10%を割譲したが、独立は保持した。
歴史的背景
ソ連はレニングラードの防衛のためにフィンランド領の割譲を要求したが、フィンランドが拒否したため侵攻に踏み切った。スターリンの大粛清で将校団が壊滅していたソ連軍は、指揮能力と戦術の劣化が顕著であった。
地形・地理的特徴
カレリア地峡のマンネルヘイム線は森林と湖沼に覆われた地形を活用した防衛線であった。フィンランドの厳冬(-40℃)と深い積雪はソ連の装甲部隊と大量の歩兵を苦しめた。フィンランド軍はスキー部隊を活用した機動戦で優位に立った。
歴史的重要性
小国フィンランドの英雄的抵抗は世界的な称賛を受け、ソ連は国際連盟から除名された。ソ連軍の予想外の弱さはヒトラーのソ連侵攻(バルバロッサ作戦)の決断に影響を与えた。フィンランドは1941年に「継続戦争」でドイツ側から参戦した。
参考文献
- ウィリアム・トロッター『凍てつく大地 ソ連=フィンランド冬戦争』