概要

縄文時代早期(約9500年前)の大規模集落跡。竪穴住居跡52基が発見され、南九州における早期定住生活の実態を示す。壺型土器や連穴土坑(燻製施設)など、当時としては高度な生活技術が確認された。

歴史的背景

最終氷期の終了後、南九州は温暖な気候に恵まれ、植物資源が豊富であった。約7300年前の鬼界カルデラ噴火以前の南九州縄文文化の繁栄を示す重要な遺跡である。

地形・地理的特徴

鹿児島県霧島市の標高約250メートルのシラス台地上に位置。桜島や霧島山系の火山活動による堆積物が形成した台地で、温暖な南九州の気候が早期の定住化を促進した。

歴史的重要性

南九州が縄文文化の先進地域であったことを証明。壺型土器の存在は定住生活と食料貯蔵技術の発達を示し、縄文早期の社会複雑化の証拠として重要。国の史跡に指定されている。

参考文献

  • 上野原遺跡発掘調査報告書
  • 鹿児島県立埋蔵文化財センター