概要

1930年のハイレ・セラシエ(ラス・タファリ・マコンネン)のエチオピア皇帝即位を契機に、ジャマイカで誕生した宗教・社会運動。セラシエをメシア(救世主)、エチオピアを約束の地と見なす。ドレッドロックス(編み髪)、ガンジャ(大麻)の儀式的使用、自然食主義が特徴。ボブ・マーリーのレゲエ音楽を通じて世界的に拡散した。

歴史的背景

マーカス・ガーヴィーの汎アフリカ主義と「アフリカに目を向けよ、黒人の王が戴冠する時に」という予言が運動の起源とされる。ジャマイカの黒人下層階級の社会的疎外感と、アフリカへの精神的回帰の渇望が原動力。

地形・地理的特徴

ジャマイカの都市部の貧困地区で生まれた運動だが、精神的故地はエチオピア。ハイレ・セラシエはエチオピア高原のアディスアベバから世界に向けてアフリカの尊厳を体現する存在として崇拝された。

歴史的重要性

アフリカ・ディアスポラの文化的・精神的運動として世界的影響力を持つ。レゲエ音楽(ボブ・マーリー、ピーター・トッシュ等)を通じて反植民地主義、平和、アフリカの統一のメッセージが世界に広がった。推定信者数は世界で約100万人。

参考文献

  • Barrett, L., 'The Rastafarians'
  • Chevannes, B., 'Rastafari: Roots and Ideology'