概要
ムッソリーニ率いるファシスト党の黒シャツ隊約3万人がローマに進軍。国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世は戒厳令への署名を拒否し、ムッソリーニに組閣を命じた。ムッソリーニ自身は列車でローマに到着し、最年少の首相として就任した。
歴史的背景
第一次大戦後の「損なわれた勝利」への不満、社会主義者への恐怖、経済的混乱が支配層のファシスト容認を促した。ファシスト暴力団(スクアドリスティ)が社会主義者や組合員を攻撃し、既存の政治勢力が対応に失敗した。
地形・地理的特徴
イタリア各地からローマに向かう道路を黒シャツ隊が進軍したが、軍事的に組織された行軍というより、鉄道を利用した政治的デモンストレーションの性格が強かった。ローマの市街地は無防備のまま開放された。
歴史的重要性
議会制民主主義の合法的枠組み内でのファシズム政権の誕生であり、ヒトラーを含む他国の権威主義運動のモデルとなった。ムッソリーニは段階的に独裁体制を構築し、「ファシズム」という概念を世界に広めた。
参考文献
- エミリオ・ジェンティーレ『ファシズムの起源 イタリア 1918-1922年』