概要

ボスニアを視察中のオーストリア皇太子フランツ・フェルディナント大公夫妻が、セルビア系青年ガヴリロ・プリンツィプにより暗殺された。黒い手(セルビアの秘密結社)が背後にあった。この事件が七月危機を経て第一次世界大戦の引き金となった。

歴史的背景

1908年のボスニア併合以来、セルビア系住民の反オーストリア感情が高まっていた。大セルビア主義とオーストリアの南スラヴ人支配の対立が極限に達していた。同盟体制の硬直化が局地的事件を世界大戦に拡大させた。

地形・地理的特徴

サラエボはディナル・アルプスに囲まれたミリャツカ川沿いの谷間の都市で、狭い河岸通りが皇太子夫妻の馬車のルートとなった。ラテン橋付近の角地でガヴリロ・プリンツィプが至近距離から発砲した。

歴史的重要性

第一次世界大戦の直接的な引き金となった「歴史を変えた一発の銃弾」。同盟体制の連鎖反応により、ヨーロッパの大国が次々と参戦し、約4年間で約1,700万人が死亡する未曾有の大戦が始まった。

参考文献

  • クリストファー・クラーク『夢遊病者たち 1914年へのヨーロッパ』