概要

ドイツ領東アフリカの植民地軍司令官パウル・フォン・レットウ=フォルベックが、わずか約1万4千の兵力(主にアフリカ人兵士アスカリ)で約30万のイギリス連邦軍を翻弄。4年間にわたるゲリラ戦を展開し、ヨーロッパでの休戦後も最後まで降伏しなかった。

歴史的背景

第一次世界大戦の勃発により、アフリカのドイツ植民地も連合国の攻撃対象となった。他のドイツ植民地(トーゴ、カメルーン、南西アフリカ)は早期に陥落したが、東アフリカでは抵抗が長期化した。

地形・地理的特徴

東アフリカの多様な地形(サバンナ、山岳、熱帯雨林、海岸低地)がゲリラ戦の舞台となった。キリマンジャロ周辺、タンガニーカ湖、ルフィジ川デルタなど広大な地域で戦闘が展開。マラリア・眠り病が兵力損耗の主要因であった。

歴史的重要性

近代戦争史上最も成功したゲリラ戦の一つ。しかし戦争によるアフリカ人の犠牲は甚大で、ポーターとして動員された約100万人のアフリカ人のうち約10万人が死亡した。戦後のアフリカ人兵士の政治意識の高まりは独立運動の伏線となった。

参考文献

  • Strachan, H., 'The First World War in Africa'
  • Paice, E., 'Tip and Run: The Untold Tragedy of the Great War in Africa'