概要
1912年4月14日深夜、ホワイト・スターラインの豪華客船タイタニック号が処女航海中に氷山に衝突し、約2時間40分後に沈没。乗客・乗員約2224人のうち約1500人が死亡した。「不沈船」と喧伝されていたが、救命ボートは約1178人分しか搭載されていなかった。1等船室の乗客の生存率は約62%だったのに対し、3等船室は約25%と階級による格差が顕著であった。
歴史的背景
タイタニック号は全長269m、排水量約52000トンの当時世界最大の客船。大西洋横断の「ブルーリボン賞」獲得のためスピードを落とさず航行し、氷山警告を軽視したとされる。船長エドワード・スミスは航海中に複数の氷山警告を受信していた。
地形・地理的特徴
北大西洋のニューファンドランド沖約600km。春季に北極から流れてくる氷山が漂流する危険海域。1912年は例年より氷山の南下が著しかった。水深約3800mの海底に船体が沈んでいる。
歴史的重要性
海上安全規則の全面的見直しを引き起こし、国際海上人命安全条約(SOLAS、1914年)の制定に繋がった。国際氷山パトロール(現在も継続)の設立、全船舶への無線設備と十分な救命ボートの搭載義務化をもたらした。階級社会の不平等の象徴としても記憶される。
参考文献
- Lord, A Night to Remember
- Ballard, The Discovery of the Titanic