概要
第一次バルカン戦争(1912年)でバルカン同盟(セルビア、ギリシャ、ブルガリア、モンテネグロ)がオスマン帝国を破り、ヨーロッパ側のほぼ全領土を奪取。第二次バルカン戦争(1913年)ではマケドニアの分配をめぐりブルガリアが旧同盟国と交戦し敗北した。
歴史的背景
オスマン帝国の衰退とバルカン諸国のナショナリズムの高揚が戦争の背景にあった。イタリア=トルコ戦争(1911-12年)でのオスマンの弱体化が好機と見なされた。各国の領土的野心が複雑に絡み合い、同盟は脆弱であった。
地形・地理的特徴
バルカン半島の山がちな地形、特にマケドニアやトラキアの山岳地帯は軍事行動を制約した。アドリアノープル(エディルネ)やスクタリ(シュコドラ)などの要塞都市が戦略的要衝であった。
歴史的重要性
バルカン半島の勢力図を劇的に変え、オスマン帝国のヨーロッパ領はほぼ消滅した。ブルガリアの不満とセルビアの膨張が、第一次世界大戦の直接的な前提条件を作った。「ヨーロッパの火薬庫」の危険性を国際社会に示した。
参考文献
- リチャード・ホール『バルカン戦争 1912-1913年』