概要
キュロス2世はペルシャのアンシャン王家から立ち、紀元前550年にメディア王国を征服して独立。続いてリディア王国(前546年)、新バビロニア(前539年)を滅ぼし、エジプト以外の古代オリエント全域を統一した。宗教的寛容政策を採り、キュロスの円筒碑文は「世界最初の人権宣言」とも呼ばれる。
歴史的背景
メディア王アステュアゲスの圧政に対するペルシャ人の不満が蜂起の契機となった。キュロスの母はメディア王の娘とする伝承もあり、両王家の血統的つながりが統合を容易にした。
地形・地理的特徴
パサルガダエはイラン南西部ザグロス山脈内のムルガーブ平原(標高約1900m)に位置する。高原の盆地は防御に適し、周囲の山地はペルシャ人の原郷であった。ここからメソポタミア平野への進出が可能であった。
歴史的重要性
アケメネス朝ペルシャは世界史上初の超大国であり、多民族・多文化の帝国統治モデルを確立。宗教的寛容、サトラップ制、王の道など、後のヘレニズム諸国やローマ帝国に多大な影響を与えた。
参考文献
- Cyrus Cylinder (British Museum)
- From Cyrus to Alexander (P. Briant)