概要
テオドール・ヘルツルが主催した第一回シオニスト会議がバーゼル市立カジノで開催。約200名の代議員が参加し、パレスチナにユダヤ人の民族的故郷を建設するという「バーゼル綱領」を採択した。世界シオニスト機構が設立された。
歴史的背景
19世紀後半の東欧におけるポグロム(ユダヤ人迫害)、ドレフュス事件に象徴される西欧の反ユダヤ主義が、同化の限界を認識させた。ヘルツルは1896年に『ユダヤ人国家』を出版し、政治的シオニズムの理論を確立していた。
地形・地理的特徴
バーゼルはライン川沿いのスイス北西部に位置し、独仏国境に近い国際的な都市であった。中立国スイスの安全な環境が、迫害下のユダヤ人の国際会議の開催を可能にした。
歴史的重要性
20世紀の中東情勢を根本的に規定したシオニズム運動の組織的出発点。ヘルツルは「バーゼルでユダヤ人国家を建設した。50年後には皆がそれを知るだろう」と日記に記し、実際にイスラエル建国は1948年に実現した。
参考文献
- ウォルター・ラカー『シオニズムの歴史』