概要
キューバの国民的英雄ホセ・マルティが1895年に独立戦争を開始したが、上陸直後のドス・リオスの戦いで戦死した。アントニオ・マセオ、マキシモ・ゴメスらが戦争を継続。スペインのウェイレル将軍は民間人を強制収容所に集める「再集中」政策をとり、アメリカの世論を激怒させた。1898年のメイン号爆沈事件を契機にアメリカが参戦し、サンティアゴの海戦・サンフアンの丘の戦いでスペイン軍を破った。パリ条約でキューバはスペインから独立したが、アメリカの保護国的地位に置かれた。
歴史的背景
キューバは1868-78年の十年戦争、1879-80年の小戦争と長い独立闘争の歴史を持っていた。砂糖産業の利権がスペイン本国とキューバ・クリオーリョ、そしてアメリカ資本の三つ巴の争いの焦点であった。ホセ・マルティはニューヨークで亡命活動を行い、キューバ革命党を組織して独立運動を知識人的・国民的運動に昇華させた。
地形・地理的特徴
カリブ海最大の島キューバは東西約1250kmに及ぶ細長い島で、中央部のエスカンブライ山脈とシエラ・マエストラ山脈がゲリラ戦の拠点となった。砂糖プランテーションが広がる平原部と、険しい山岳地帯の組み合わせが、独立軍の戦術に多様性をもたらした。ハバナ湾は天然の良港であり、スペイン海軍の拠点であった。
歴史的重要性
スペイン帝国の最後の大植民地喪失を意味し、アメリカのカリブ海・太平洋における帝国主義的膨張の起点となった。キューバはプラット修正条項によりアメリカの干渉権を受け入れざるを得ず、形式的独立と実質的従属の構造が1959年のキューバ革命まで続くことになる。
参考文献
- Louis Pérez Jr., Cuba: Between Reform and Revolution
- Ada Ferrer, Insurgent Cuba