概要

ホセ・リサール(1861-1896年)がスペイン語で書いた小説『ノリ・メ・タンヘレ(我に触れるな)』(1887年)と続編『エル・フィリブステリスモ(反逆者)』(1891年)は、スペイン植民地支配とカトリック教会の腐敗を告発し、フィリピン人のナショナリズムを覚醒させた。リサールは1896年に処刑。

歴史的背景

リサールはマニラとヨーロッパで教育を受けた「イルストラード」(啓蒙された知識人)。医学・言語学・芸術に通じた万能の知識人であり、フィリピン民族の能力と尊厳を実証しようとした。

地形・地理的特徴

マニラのイントラムロスとトンド地区がリサールの小説の舞台。フィリピンの都市と農村の格差、教会の権力構造がこの空間に凝縮されていた。

歴史的重要性

フィリピン文学の最高傑作であり、東南アジアの反植民地主義文学の金字塔。リサールの作品はフィリピンの学校で必修とされ、毎年12月30日(リサール記念日)が国の祝日に制定されている。

参考文献

  • ノリ・メ・タンヘレ
  • リサール書簡集