概要

インド大反乱の鎮圧後、東インド会社が解散され、インドはイギリス王室の直轄統治下に入った。1876年にヴィクトリア女王がインド皇帝(カイサル・イ・ヒンド)の称号を得た。インド担当大臣とインド総督が統治の頂点に立ち、インド高等文官制度(ICS)が行政を担った。

歴史的背景

インド大反乱(1857年)は東インド会社の統治能力の限界を露呈させた。イギリス政府は会社の統治権を接収し、インド統治法(1858年)によりインドを王室直轄領とした。ムガル帝国が正式に滅亡し、インド政治は完全にイギリスの統制下に入った。

地形・地理的特徴

インド亜大陸全域を覆う植民地行政体制が確立。首都はカルカッタ(1911年にデリーへ遷都)。鉄道・電信網が帝国の統治を支え、港湾都市ボンベイ・カルカッタ・マドラスが経済の中核。

歴史的重要性

南アジア史における植民地体制の確立。以後約90年間続くイギリス統治はインドの近代化(鉄道、法制度、英語教育)を進める一方、経済的搾取、飢饉の頻発、脱工業化をもたらした。現代インドの行政・法・教育制度の多くはこの時代に起源を持つ。

参考文献

  • Thomas Metcalf, Ideologies of the Raj, 1995
  • C.A. Bayly, Indian Society and the Making of the British Empire, 1988