概要
メアリー・リーキーのチームが1978年に発見した約360万年前の二足歩行の足跡化石。約27mにわたって2個体(おそらく3個体)の足跡が並行して保存されている。現代人と酷似した足型で、直立二足歩行が360万年前にはすでに確立されていたことを直接的に証明した。
歴史的背景
オルドヴァイ峡谷での発見に続き、リーキーのチームはタンザニア北部で広域的な調査を展開していた。火山灰層中の足跡の発見は偶然的要素が大きく、極めて稀な保存条件の賜物であった。
地形・地理的特徴
タンザニア北部、ンゴロンゴロ保全地域の南に位置する。サディマン火山の火山灰が雨で湿って柔らかくなった地面に足跡が刻まれ、その後新たな火山灰の堆積により保存された。大地溝帯の火山活動と特異な保存条件が奇跡的な化石を生んだ。
歴史的重要性
化石骨格ではなく足跡そのものにより二足歩行を直接証明した唯一の事例。人類進化の研究における最も劇的で説得力のある証拠の一つ。アウストラロピテクス・アファレンシスの直立歩行能力を裏付けた。
参考文献
- Leakey, M., 'Disclosing the Past'
- Agnew, N., 'The Laetoli Footprints'